表紙 KSKQピア大阪ニュースドリーム21号 2008年6月発行 第1回ピア大阪人権講座報告 表紙写真 2008年度第1回ピア大阪人権講座舞台を背に左側からコーディネーターの岡本忠雄(おかもと・ただお)さん、中央に講師の福井謙一(ふくい・けんいち)さんがマイクを持って講演され、右側は講師の合田吉行(ごうだ・よしゆき)さんが座っている様子 ●お知らせ● 2008年度第2回ピア大阪人権講座「障害者にとっての裁判員制度〜課題と展望〜」 日時:2008年7月19日(土)PM1:30〜4:30 場所:大阪市立早川福祉会館4階第3会議室 内容:裁判員制度の理念は、障害者を含む多種多彩な国民が司法に参画していくことにあります。障害者にとって必要な補助者・補助手段など、課題をあげながら参加者とともに考えます。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ★内容★ ◎「私にとっての障害受容」パート7 ◎2008年度第1回ピア大阪人権講座報告 ◎西田辺駅にエレベーターがつきました!! ◎情報資料室コーナー ◎付録「2008年度第2回ピア大阪人権講座」のチラシ ※このニュースドリーム21号では、大見出しの先頭には■、小見出しには◎を付けています。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■連載企画!!「私にとっての障害受容」パート7 イラスト 封等と一輪の花 当事者なら障害があることで一度は悩みしんどい思いを抱えたことがある人は多いと思います。障害受容ができにくい理由は人それぞれですが、何かをきっかけにもっともっと自分を好きになって楽しい人生を送ってもらいたいと7回目の今回は京都ライトハウスに勤務されている野々村 好三(ののむら・こうぞう)さんです。  ◎プロフィール 野々村 好三(ののむら・こうぞう)  1974年京都府生まれ。小学生から高校生まで盲学校に学び、大学卒業後、98年より大阪府立柴島高校(おおさかふりつくにじまこうこう)などで点字を教えるほか、盲ろう者ガイド・コミュニケーター(2006年に大阪府の制度に一本化。現在の制度名は大阪府盲ろう者通訳・介助者派遣事業)、障害者自立生活援助センター・とよなかにてピアカウンセラーを経て、2001年より西成障害者会館に勤務し、05年より、現職場・京都ライトハウスに勤務。  06年結婚。現在、妻(弱視、「自立生活センター・Flat(フラット)きた」にてピアカウンセラー)と大阪市内で二人で暮らす。  現在の主な活動:「地域の学校で学ぶ視覚障害児(者)の点字教科書等の保障を求める会」のほか、映画やテレビへの視覚障害者のアクセスについての活動 ◎どこまでいけば「障害受容」できるのか?  < 「目が見えるようになりたい」と思っていた頃 >  生後まもなく両親は、僕の目に障害があると知り、目が見えるようになってほしいと願って僕を病院やお寺へ連れて行きました。そんなわけで、僕自身も、物心ついた頃から「目が見えるようになりたい」と思っていました。  しかし6歳の頃、「これ以上視力は上がらない」と医者に診断され、親もあきらめがつき、以後、僕自身も「目が見えるようになりたい」とは思わなくなりました。 < 自分の置かれている環境への疑問 >  小学生になった僕は家から離れた盲学校に通っていたので家の周りには友だちがおらず、一人で遊んでいました。休みの日も、親に連れられてしか外出できませんでした。また、夏休みに従兄弟が集まってもみんなは漫画を読んでいて、僕はぼうっとしているということもありました。 それまで、目が見えないことについて周囲からとやかく言われることがほとんどなかったので、むしろ、どうして、こういう環境にあるんだろう? と疑問を持つようになりました。 < 「障害」の意味を意識し始めて・・・ >  学校で白杖を使て歩く訓練を受け、中学生からは行きなれた場所へは一人で行けるようになりました。学校帰りに寄り道の楽しさを見出し、それまで道草すらできなかったことを残念に思いました。また、好きな女の子のクリスマスプレゼントを近所のスーパーに買いに行き、「こっちも忙しいねんから、これからはお母さんと一緒に来て」と言われて悔しい思いをしました。一人出歩く中で、親切にされること、冷たくされることを経験し、中学3年生の頃には「自分がどんどん外出することで、視覚障害者のことをいろんな人に知ってもらいたい」と考えるようになりました。  この間、14歳で失明。しかし、それまで、さほど視力に頼る生活をしてきたわけではないので大したショックもありませんでしたし、「もう失うべき視力はない」と思えたことで自分の気持ちも安定しました。 イラスト:かばんを肩に掛けた男性(視覚障害者)が白杖を使って歩いている様子 < 肌で感じた「健常者との違い」 >  僕が12年を過ごしてきた盲学校では、当然のことながら、見えない・見えにくいことが「普通のこと」でした。また、健常者とは違うんだと知ってはいても、実感する場面はありませんでした。  そんな僕が大学に入学して大きな衝撃を受けたのは、見た目についての話題が多いこと、周囲の様子がわからないこと、そして、点字になっている本に比べ、とても多くの墨字(点字に対して目の見える人が使っている一般の文字)の本があることです。つまり、「情報から疎外されている現実」に直面したのです。  盲学校にいた頃は、「情報」といえば、墨字のものを点字にすることをイメージしていましたが、健常者の中に身を置くようになり、「周囲の様子」は重要な情報だと気づかされました。なぜなら、他の人の行動が、自分の行動を決める際の大きなヒントになるからです。  こうしたことがきっかけとなり、以後、視覚障害について考えていく上で「情報」が自分にとっての大きなテーマとして意識されるようになりました。 写真:本棚の前で右手に白状を持っている野々村好三(ののむら・こうぞう)さん < 「情報」の問題の難しさ >  さらに「情報」の問題について踏み込んで言えば、周囲の様子がわからないのは「今」だけの問題ではなく、それまでの「積み重ね」があります。つまり、目が見えていれば、高校生なら高校生なりの、20代なら20代なりの振る舞い方を見て「常識的な行動」を身につけていますが、目の見えない僕は、それを、知ることができません。ですから、いまだにこういう場面ではどんな服装をして、どんな食べ方をすればいいのか判断しづらいのが悩みの種です。  そして、自分の食べ方や服の着こなしが人のやり方と違っていても、指摘されない限り気づくことができません。人と違うと知りつつ自分のポリシーでやるならいいのですが、違うかどうか、誰かに聞かなければわかりません。人によって価値観も違えば、本音を言ってくれるとも限らないので、難しいですね。もしかすると、これは一生悩まされる問題かも知れません。 < 問題の原因はどこにあるのか? >  先に書いたことも一例ですが、自分が直面している問題の多くが「自分のせいではなく、社会の側の問題」と考えられるようになったことは大きな救いでした。実際、不必要な場面で、自分が悪いんだと思って自分を責めてばかりいれば、意外と気の弱い僕はつぶれていたかも知れません。  こんなふうに考えられるようになったのは、高校生時代に障害者解放運動に触れ、「おかしいことにはおかしいと言っていけばいい」と思えるようになり、強く、早く、美しいことをよしとする価値観を疑問に感じられたことが大きいと思います。  また、視覚障害以外の障害者と出会うことで、障害をより広い角度からとらえるようになり、ことの本質が見えやすくなりました。たとえば「さまざまな場面で経験の機会が奪われてきた」という問題などは、視覚障害者とだけ接していれば、見えなかったことかも知れません。 < 「障害のある自分」への自信 >  自分でやらかす失敗はもちろん自分の責任ですが、それ以外の場面で必要以上に自分を責めずに済んだことで、「障害のある自分」に自信を持つことができ、その自信が次の一歩を踏み出す原動力になりました。  自信が持てるようになったのには、他にも理由があります。  一つは、親がのびのびと育ててくれたことです。親に傷つけられたり、萎縮させられたりせずにすみました。二つ目は「自分は人と違っていいんだ」と思えたことです。中学生の頃、深夜ラジオで「誰かが敷いたレールの上を歩かなくていい!」というメッセージに出会い、高校生のときに『“自分らしさ”を愛せますか』(レオ・バスカリア著)の本に出会えたことが、その基礎になったかと思います。  さらに三つ目として「人とのつながりの中で共感・協力してもらえたこと」があります。しんどいときに自分の思いに耳を傾けてくれる人、何か始めようとするときに後押ししてくれる人に支えられてきました。そして、エネルギッシュに闘っている人から勇気をいただきました。  余談になりますが、自分を否定され、自分に自信が持てなければ、自分を好きになったり、障害受容したりするのが難しいのではないでしょうか。ときどき「あの人は障害受容できていない」という言葉を耳にしますが、これは、その原因がいかにも本人にあるかのように聞こえてしまいます。「障害受容」できない原因は、むしろ、その人を取り巻く環境にこそあるのではないでしょうか。 イラスト:点字ブロックの前に自転車が置いてあり、進路を妨げられ怒っている白杖をもっている男性の様子 < これからの自分 >  しんどさの原因を社会に求め、「障害のある自分」に自信を持ってこれたのは本当にラッキーです。しかし、この自信は、その時々の環境に左右されてきました。実際、フリーター時代には、自分に自信を持ちきれずにいた面もあります。そこで、「こんな自由人がいてこそ社会に風穴を開けられるのでは?」と自分を奮い立たせていました。  生活が安定してきた今、自分への自信は以前よりあると思いますが、ハングリー精神は弱まっているかと思います。悔しかった気持ちを忘れ、楽なところに逃げ込んでいるのでしょうか。  最近は、障害者、特に視覚障害者のことを知っている人たちの中に身を置く場面が大半です。そうしていると、何でも気楽に依頼できるし、障害のある自分が追い込まれるような場面にも出くわしません。しかし、ややもすれば、「健常者は障害者をこう見ている」という感覚を忘れてしまいがちです。時には、あえてしんどいところに身を置いて現実を直視しなければ、社会をよりよい方向に変えていけないのではないか、と改めて思います。  これまでも、進学・就職・結婚・・・という人生の分岐点で、否応なく「障害のある自分」を意識させられてきましたし、今後も、そうした場面に出くわすこともあるでしょう。そんなとき、「障害のある自分」に自信を持ちきれるという保障はどこにもありません。社会と、自分と、どう向き合っていくのか…。これからが本当の「障害受容への挑戦」なのかも知れません。 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■2008年度 第1回 ピア大阪人権講座報告 肢体障害者の就労について 〜現状と今後の課題〜 講師 福井謙一(ふくい・けんいち)さん <肢体障害当事者・有限会社 奥進(おくしん)システム> 合田吉行(ごうだ・よしゆき)さん <肢体障害当事者・元大阪市職業リハビリテーションセンター>       コーディネーター  岡本 忠雄(おかもと・ただお)さん <大阪市職業リハビリテーションセンター 第一指導係長> 日時 : 2008年5月24日(土)13:30〜16:30 場所 : 大阪市立早川福祉会館(おおさかしりつはやかわふくしかいかん) 4階 第3会議室(ホール) 参加者:25名(当日は当事者、支援者、企業などさまざまな分野の方の参加がありました。) ◎職業リハビリテーションセンターの事業内容の説明、現在の障害者の就労状況の説明がありました。  昨年度、障害者の平均雇用率は1.55%。法定雇用率1.8%は届いていませんが、年々増えている状況です。ハローワークで求職登録し、就職した人数が45,000人を超え、過去最高となりました。これは、精神障害者の就職件数が増加したことが大きく影響しています。しかし、身体障害者の求職登録者数は若干減少傾向にあり、職業リハビリテーションセンターへの入校希望者も減少傾向にあります。最近は、企業側から障害者の雇用の問い合わせが増え、障害の程度が比較的軽い方は売り手市場の状態になっていますが、求人とのマッチングでは難しい部分もあります。 写真:コーディネーターの岡本 忠雄(おかもと・ただお)さんがマイクを持って講演している様子   就労については、三つの課題、@生活面での課題(就職による生活時間の変化に伴う障害への配慮・管理)、Aハード面での課題(バリアフリー等の対応)、B社内での問題(コミュニケーションや作業状態等への配慮)などが述べられました。 イラスト:パソコンに向かう車いすの男性と横から話し掛けている女性の様子  次に福井(ふくい)さんからご自身の障害を負った経過・心理面の葛藤、職業リハビリテーションセンターへ入ったきっかけ、その後の状況説明がありました。 「職業リハビリテーションセンターでパソコンを習得していくうちに、自分の障害も考えあわせプログラミングの仕事を目的にするようになっていきましたが、就職活動の際は、なかなか職場環境や車いす使用者の雇用が少なく難しい状況でした。なかば押し売り状態で現在の職場で実習、そして就職へとつながりました。就職後も最初は在宅での仕事が多かったが、2年目以降職場のバリアフリー化もでき、出勤日を増やしていきました。 現在は、プログラミングの打ち合わせなど最初から一貫した仕事をさせてもらっているので、非常にやりがいがあるが、失敗したときは苦しいこともある」などが述べられました。  写真:講師の福井謙一(ふくい・けんいち)さんが講演している様子   合田(ごうだ)さんからは、まず障害者のおかれていた時代背景や地域性(地方と都心)の違いなどの説明がありました。「40年前の地方での障害者のおかれている状況、交通機関の発達の影響・養護学校などの設置状況もあり、教育を受ける権利の制限がありました。 また働く場所を見つけるための努力として、パソコン技術の習得のために市役所への相談をし、障害者の技能修得のための情報を得ました。当時は、日本に数か所しかなく、その中の一つの訓練所で訓練をし、知り合いの紹介で大阪での就労ができました。、自分の希望とは違いましたが、選択の余地がなかったため選んだ状態で就職しました。10年間就労後、民間のインターンシップ制度を活用し、アメリカで研修を受けました。日本に帰り、その経験をもとに障害者の就労面でのお手伝いをすることになりました」ということが述べられました。 写真:講師の合田吉行(ごうだ・よしゆき)さんが講演している様子 まとめ お二人からは、「働くという点では、障害があるかどうかは関係ない。働くことに対する配慮は求めても当然であると考える。障害者が働くということは、職場の中に障害者がいるということではなく、まず職場の同僚である。その同僚が仕事で不得意なことがあるといった認識をいかにもってもらえるかが大切である。また、働くということは当然のことである。しかし、その当然のことが社会基盤や企業の目的達成のためにできないことがある。その解決をどうしたらよいのかということが、今後の支援の課題であり、一つひとつクリアしていかなければいけない。また自分が働きたいという気持ちと障害のバランスを考えながら、助けてくれる機関や人とつながっていくことが大事だ」ということが述べられました。  その他、質疑応答も活発にあり、参加者からは、「これからも支援者として、頑張っていきたいと思った」「講師の方々の言葉が、心に深く残りました」「長期間就職活動をしていたが、なかなか就職できずモチベーションが下がっていた。今日の話を聞いて、また頑張ろうと思いました」など好感的な感想が多数ありました。  ( 文責:長谷川(はせがわ) ) イラスト:車いすの男性がパソコンを使って絵を描いている様子 --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■地下鉄御堂筋線 西田辺駅(にしたなべえき)にエレベーターがつきました!! 写真:西田辺駅(にしたなべえき)地上エレベーターの入り口  ピア大阪の最寄り駅である御堂筋線西田辺駅(にしたなべえき)には、これまで車いす対応エスカレーターはありましたが、今回エレベーターが新たに設置されたと聞き、私たちも実際に駅へ取材に行ってきました。  西田辺駅長の古川雅啓(ふるかわ・まさひろ)さんにお話を伺い、大阪市交通局広報担当の山田悦子(やまだ・えつこ)さんにもご協力を頂き、和やかな雰囲気で取材ができました。 写真:@駅長室内で正面からみて左側に大阪市交通局の山田(やまだ)さんと右側に古川(ふるかわ)駅長が二人並んでいる A正面からみて左側からピア大阪スタッフの野谷(のたに)と右側に内田(うちだ)がメモをとりながら質問している様子 B正面からみて左側にピア大阪スタッフの杉井(すぎい)と内田(うちだ)がメモをとりながら向い側にいる古川(駅長)に質問している様子 C古川(ふるかわ)駅長が説明してくれている様子 Cの写真横に吹きだしがありその中のコメント「エレベーターやエスカレーターのハード面も大事ですが、それに携わる人間のソフト面が一番大切になると思います」と話してくれた古川駅長 ◎ここが知りたいQ&A イラスト:電車 Q1. エレベーターの設置計画はどのような流れで実現してきて、西田辺駅(にしたなべえき)での設置はどのように位置づけられていたのでしょうか。また、今後は、どのような予定で設置していかれる予定ですか? A1. 1993年、大阪市で誰もが安心して快適に暮らせる「ひとにやさしいまちづくり」施策が策定され、交通局も、障害者や高齢者も含めて安心して快適に利用していただけるように努めてきました。2000年11月の交通バリアフリー法の施行を受けて、2003年2月に「市営交通バリアフリー計画」を策定し、その一環として、エレベーターが上り下り移動に対応しやすいので、バリアフリー法に基づく移動の円滑化をはかり、2010年度までにすべての駅でホームから地上までワンルートで行けるよう、乗り換えルートもワンルートで確保できるように取り組んでいます。西田辺駅(にしたなべえき)では、火災対策工事(スプリンクラー・警報装置・防犯カメラ)とまとめて、エレベーターの設置をしました。未着手の駅も順次取り組んでいきます。高齢者社会に一層のバリアフリー化をすすめています。厳しい財政ではあるが、利用者が多く、経路が大幅に迂回するところに整備をしようと考えています。御堂筋線では、あびこ駅が8月末に完成予定、北花田駅では今年の12月に工事が始まります。 Q2. 今までエレベーターがなかった時、車いす対応エスカレーターを活用されていたと思いますが、苦労された点や困った点はありましたか? A2. 人員削減で人数を減らされているのが悩みです。西田辺駅(にしたなべえき)では、午前8時半から午後6時半までは駅員は5名、以後夜間は4名の体制です。人員削減でこの人数になりました。車いす対応エスカレーターは、駅員が慣れているつもりでも操作を間違ったり、途中で機械が止まってしまって人力でおろさざるを得ない時もありました。駅員2名で対応する際には、1名は昇降口で乗って来られるお客さんに待ってもらっていましたが、人員削減後は、人が確保できないと鎖を張って対応せざるを得ませんでした。 Q3. エレベーター設置の工事はいつから始め、いつ完成されたのですか? また、エレベーターは何人乗りですか? A3. ホームから地上までのエレベーター工事は、2006年3月に着手し、今年3月に梅田(うめだ)方面(上りが完成)。4月に中百舌鳥(なかもず)方面(下り)が完成しました。エレベーターは11人乗り(積載重量750キロ)です。 写真:エレベーター内に正面からみて背を向けてピア大阪スタッフのの内田(簡易電動車いす)と右側に杉井(手動車いす)が乗っている様子 コメント:車いす2台(手動・簡易電動)では、かなり窮屈でした。1台だけなら回転はできるスペース。 Q4. エレベーターができて、ピア大阪の利用者の方からはすごく良くなったという声を聞いています。駅としてはいかがお考えでしょうか? A4. 今までエスカレーターを利用されていた方は、安全だと思っていても、不安だったと思います。そういう点が解消されました。駅員も人数的に助かっています。高齢のおばあちゃんから、「今まで遠くの駒川中野駅(こまがわなかのえき)まで行っていたけど、西田辺駅(にしたなべ)にエレベーターができて良かった」という声も聞きました。うちは、大きな駅ではなく、地域密着の駅なので、地元の方々に喜んでいただいて良かったです。 Q5. 車いす利用者は事前に交通機関の利用について、インターネット等で下調べをすることが多いのですが、最近、「らくらくおでかけネット」と大阪市交通局のホームページで調べたところ西田辺駅(にしたなべえき)はエレベーターがないと記載されていました。周知方法はどうされていますか? A5. 交通局ホームページは更新されています。実は2、3日前ですが。らくらくおでかけネットはまだされていないみたいです。周知方法は、内部では通達を出して各職員に徹底しています。ポスター掲示などはしていません。周知がなかなか徹底していない現状です。 Q6. 今後も、車いす利用者をはじめとしたさまざまな障害者が利用しやすいような公共交通機関を目指していただきたいと思いますが、駅長さんはどうお考えでしょうか? A6. エレベーターやエスカレーターのハード面も大事ですが、それに携わる人間のソフト面が 一番大切になると思います。声かけや、何か手伝いましょうかと。障害者の方も働きに行っている方もおられ、顔も覚えています。こちらも「おはようございます」と当然声をかけますし、一つ一つのことが大事だと思っています。月1回助役会議で、どうやったら安全に介助できるかとか、いかに連絡ミスを無くすかとかを話し合っています。 ◎ビフォー 西田辺駅(にしたなべえき) 写真@: エスカレーター3段が水平になり、安定した車いすの状態で乗りこみ、駅員さんが前方に立ちます。写真A B :安心して降りていくことができますが、他のお客さんは一時使用することができません。 写真C:下の階に到着しました。(昇りのエスカレーターも同様に、駅員さんが車いすの後方に立ちます。 ) ◎アフター 西田辺駅(にしたなべえき)  西田辺交差点(にしたなべこうさてん)の南東出口と南西出口に各1機エレベーターができました。私たち当事者にとってやはりエレベーターができたことにより、今までと違いインターホンで駅員さんを呼ばなくてよくなり時間短縮と安全面で利用しやすくなりました。 写真:西田辺駅(にしたなべえき)地上エレベーターの入り口とその周辺 取材へのご協力、どうもありがとうございました。〔取材:杉井(すぎい)・内田(うちだ)・野谷(のたに)〕 ---------------------------------------------------------------------------------------------------   ■情報資料室コーナー ◎『必携 法律家・支援者のための 生活保護申請マニュアル 補訂版』 付録 最低生活費計算ソフト・書式入りCD TEL 06−6363−3310 FAX 06−6363−3320 〒530−0047 大阪市北区西天満3丁目14−16 西天満パークビル3号館7階 あかり法律事務所内 定価(税込):1500円(本体1429円)送料別(着払い) 発行年月日:初版2007年6月1日 補訂版2刷2008年2月9日 B5版 141ページ 書店では取り扱っていません。 申し込み方法 生活保護問題対策全国会議のホームページ http://seihokaigi.comから、申し込み書をダウンロードし、必要事項を記入し、FAXしてください。  FAX 072-970-2233 (司法書士 徳武聡子(とくたけ・さとこ) 様 あて) 本の内容紹介  「残念なことに、福祉事務所の窓口の職員には、生活保護の法律や正しい解釈を知らずに仕事をしている人が少なくありません。また、中には、窓口で相談者を追い返し、保護受給率を下げることが『使命』だと思い、確信犯的に違法な応待をしている職員もいます」「職員が言うことを安易に信じてはいけません」(本書 5ページ)。  生活保護法は、国が、生活に困窮するすべての国民に対して、必要な保護を行い、最低限度の生活を保障するとともに、その自立を助長することを、目的としています。生活保護制度は、「最終手段にして最強のセーフティ・ネット」ともいわれます。  しかし、制度を利用しようとする者にとって、生活保護行政は、非常に「バリアフル」な運用がなされているのが現状です。  生活に困ったときには、こういう要件を満たせば生活保護を受けられる、という知識を、だれでも、社会人の常識として身につけておくことができたら、と思います。当事者であれ、支援者の立場であれ。相談できる団体の連絡先や、ハウツー本なども用意しておきたいものです。  本書は、題名どおりの本であると同時に、生活保護制度の趣旨・しくみについて、51項目のQ&Aでわかりやすく解説された信頼できる一冊です。 手続きに必要となる、いろいろな書式ものっており、付録のCDにデータが入っています。「生活保護開始申請書」だけでも4種類が載っています。申請書書式のひとつからは、福祉事務所のケース記録にどのような調査事項が記載されているかを詳しく知ることができます(実際の申請時には、ここまでの記載は要求されないのですが)。「自らの努力で保護を獲得するのだ、という意気込みと気構えで」窓口に臨むことができるように、という意図をもって編集された本なのです。 イラスト:机を挟んで2人が話をしている様子 ◎インターネットから、生活保護について調べるには…。 ☆生活保護 http://www.arsvi.com/d/i03j.htm  ☆自立生活サポートセンター もやい http://www.moyai.net/                       ☆生活保護110番 http://www.seiho110.org/ ☆全国障害者介護制度情報 http://www.kaigoseido.net/  ☆全国生活保護裁判連絡会 http://www7.ocn.ne.jp/~seiho/ ☆神戸公務員ボランティア http://homepage3.nifty.com/kobekoubora/ --------------------------------------------------------------------------------------------------- ■編集後記   今まで、近くて遠く感じていた西田辺駅(にしたなべえき)にエレベーターがつきました。早速スタッフ3名で取材に行ってきました。ピア大阪の最寄り駅がバリアフリーになるということは、利用者の皆さんもピア大阪に来てもらいやすくなって、とてもうれしいことです。  橋下(はしもと)知事による大阪府の障害者福祉予算削減案など、撤回はされましたが、障害者を取り巻く情勢もまた厳しくなりそうです。この件については、また、ニュースドリームでも取り上げていきたいと思います。  『ピア大阪ニュースドリーム』の入手を希望される方は、お気軽にピア大阪までご連絡ください。 また、点字版・テープ版・デイジー版も作成しています。ピア大阪のホームページでもご覧になれます。(Y・N)                             2008年 6月27日 --------------------------------------------------------------------------------------------------- 編集人 社会福祉法人 大阪市障害者福祉・スポーツ協会 自立生活支援センター ・ ピア大阪 〒546−0033 大阪市東住吉区南田辺1−9−28 大阪市立早川福祉会館内  電話 06−6622−1180 Fax06−6622−0423 ホームページhttp://www5.Ocn.ne.jp/~peerosk/ 頒価200円 ---------------------------------------------------------------------------------------------------